プレゼントイメージ

卒業式に先生にプレゼント

私の高校は、3年間クラス替えがありませんでした。
したがって、担任の先生もずっと同じでした。
初めは、クラスの仲があまり良くないまま、1年間が過ぎました。
そして、高校2年生の時に、1ヶ月間ニュージーランドにホームステイへ行きました。
その時、担任の先生は英語が話せたので、困ったことがあった時などに助けてくれて、クラスの仲もそのホームステイをきっかけに急速に良くなっていきました。
また、私の担任の先生は、初めは無愛想な人だというイメージがありましたが、徐々にその天然な性格と、校則を無視して生徒の気持ちを優先する大胆さに惹かれていき、いつの間にかクラスでとても人気がある先生になっていました。
そして、3年間があっという間に過ぎ、進学校だったため、卒業式の日もまだ大学受験の真っ最中でしたが、クラス全員が集まって、担任の先生に何かプレゼントをしようという話になりました。
まずは、花束を準備して、みんなで感謝の気持ちを込めて、歌を唄うことに決めました。
そのため、クラスの生徒の多くが受験を間近に控えているのに、勉強の時間を割いて、担任の先生にバレないように卒業式当日まで、放課後残って歌の練習を行いました。
そして、花束の注文をおこない、当日に届けてもらいました。
まず、卒業式が体育館で行われ、その後教室に移動して、担任の先生と最後の挨拶をするという流れになっていました。
そこで、卒業式が終わると、クラスの何人かが担任の先生の後ろを付けて、教室に入って来ないように見張りをしました。
そして、残った生徒で教室の飾り付けを行い、黒板に担任の先生への感謝のメッセージを書きました。
すると、見張りをしていた生徒から連絡が入り、担任の先生が教室に向かっているとの報告が入ったので、ドアの前でクラッカーを構えて準備をしていました。
そこに、何も知らない担任の先生が入ってきたので、一斉にクラッカーを鳴らして、歌の伴奏をCDで流し始めました。
担任の先生は何事かと驚いていましたが、私達の歌に感動してくれていました。
そして、みんなで先生ありがとうと叫んで、黒板のメッセージを読みました。
すると、担任の先生は号泣してしまい、初めてこんな経験をしたと喜んでくれました。
花束も渡して、クラス全員とその保護者まで感動して泣いていました。
このサプライズは学校中に広まり、卒業して10年が経った今でも、伝説のクラスとして語り継がれているそうです。

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