プレゼントイメージ

中学生の時に初めて好きな人からもらったプレゼント

私の初恋は、中学生の時でした。
私の性格はどちらかというと、異性である男の子とも友達として遊んだり、話したりするタイプだったため、なかなか好きな男の子という特別な存在の子が出来ずにいました。
今考えると、周りの女の子達はどんどん女子らしくなり、好きな男の子の話で盛り上がっていた記憶があります。
自分だけ取り残されているような気持ちになったことさえありました。
しかし、恋をしたことのない自分にとっては、未知の世界だったため、まだ恋というものに関して理解が出来ていませんでした。
心のどこかで他人ごとのように思っていた気がします。
私が中学1年の半ば頃、いつも声をかけてくれる一つ上の男の先輩がいて、その人の事を自然に意識していることに気付いたのです。
まさかこれが恋なのかと思うような感じでしたが、周りの友人にこの事を話すと、「それが好きっていうことなんだよ」と言われ、さらにどんどん意識するようになりました。
最初に出会った時、その先輩とは、特別な繋がりがなく、友人の部活動の先輩という存在でした。
しかし朝顔を合わせると挨拶をしてくれたり、廊下ですれ違う際に少し声をかけてくれていました。
私は先輩後輩という立場上、タメ口で話したり、気軽に話しかける事は避けていましたが、先輩の方は気さくに話しかけてくれていました。
その頃はまだ好きといった気持ちに気付いていなかった気がします。
そんなある日、クラスで席替えがあり、窓側の席になりました。
そしてふと、向かいの校舎の2階部分を見てみると、その先輩が窓側の席に座り、授業を受けていました。
そしてそこで目が合ったのです。
その時に、なんとも言い表しようのない恥ずかしさや照れくさい気持ちがし、「私は先輩の事が好きなのかもしれない」と思ったのです。
その日以来、授業中もお互い目でアイコンタクトをとったり、少しふざけて笑かしてみたりと楽しい毎日を過ごしていました。
そして次の月になり、また席替えの日が明日に迫っていました。
私の特等席であるこの席に他の誰かが座るのは本当に嫌だと思っていました。
しかし、それはくじで決めるため、運に任せるしかなく諦めるしかありませんでした。
そして、席替えの前日廊下ですれ違った先輩に、明日席替えがあることを話しました。
「また同じ席になれるよう頑張ってくじを引いてくれよ」と言われ、改めて寂しい気持ちになりました。
そして次の日の朝、登校すると私の席に手紙と小さな封筒がおいてありました。
誰からだろうとこっそり開けてみると、先輩からのラブレターでした。
そして封筒には遊園地のチケットが2枚入れられていて、先輩の校舎の方を見ると、いつもの席に座った先輩が窓越しににっこりと笑って見ていました。
異性からプレゼントをもらった経験のない私は、最初のプレゼントが大好きな人だった事に感動し、窓越しに大きく手で丸の文字を作りました。
そしてその後席替えがあり、違う席に移動になってしまったけれど、幸せな気分で毎日を過ごし、先輩とたくさんの思い出を作りました。
これは私にとって最高の思い出の一つとして永遠に覚えています。

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