義母への日頃の感謝の気持ちをいっぱい込めた誕生日プレゼント
現在、わたしたち夫婦2人と子ども2人一緒に暮らし始めて5年になります。
子ども2人はわたしの連れ子で、再婚同士なのです。
わたしたち家族の住む一軒家の裏には、主人の両親が畑を作っています。
実家は車で5分程度離れたところにあります。
サツマイモや玉ねぎ、じゃがいもの収穫時になると、小学生の子どもたちと主人の両親(じいちゃん、ばあちゃん)と一緒に朝早くからにぎやかに収穫しています。
主人の両親は、自分の息子が子どもを持たずして離婚していることもあり、わたしの子どもたちのことを、「本当の孫だからね」とおっしゃってくださり、本当に良くしていただいております。
子どもたちもじいちゃん、ばあちゃんの顔を見るたびに、「いつ泊まりにいけばいいかなー」と聞いています。
わたしたち夫婦の再婚を認めてくださり、常にあたたかく見守ってくれる主人の両親はいつも言います。
「わたしたちにお金は使わなくていいからね。家族4人が仲良くしてくれて、たまに6人でご飯に食べに行ってくれればそれで充分なんだから」と。
でも、わたしも主人も何か物でプレゼントしたいので、母の日・父の日・誕生日くらいは使ってもらえるものを選んでいます。
去年のおかあさんの誕生日の1ヶ月ほど前。
みんなで何をプレゼントしようか考えていたとき、娘が「ばあちゃん、畑してる時、エプロンが破けてたよ」と言いました。
実際にはエプロンではなく割烹着なのですが、翌日見るとやっぱり破けていました。
子どもは細かいところを見ているもんです。
割烹着をプレゼントしようとほぼ決まった時に、主人が他にも持っているかもしれないよ、と言うので娘に調査に行かせました。
返事は「ばあちゃん、これ一つしか持ってないのよ」でした。
これに決めた、と思い、ショップを見に行ったのですがおかあさんっぽいものは見当たりませんでした。
裁縫は義母もわたしも好きなほうです。
恥ずかしいとは思いましたが、作ることに決めました。
おかあさんに似合いそうな割烹着の生地選びやポケットのデザイン、少しでも既製品に近づくようにタグをつけたり、裏地に花柄の生地をもってきたり。
完成に至るまで、どれだけ家族に「大丈夫かなー」と聞いたことか。
誕生日当日、誇らしげな顔をした息子が「お誕生日おめでとう」と共に渡しました。
おかあさんはうれしそうに試着して一言、「はーん、〇〇ちゃんがエプロンのこと聞いてきたのは、こういうことだったのね」わたしたち4人はニヤリとしました。
その後、手作りということに気がついたおかあさん、おとうさんはさらに感動してくれました。
日頃、わたしたち家族にかけてくれる愛情を、めいいっぱいの感謝の気持ちで返せたプレゼントでした。